宮城新之介写真展『 R ⇔ D 』

アイアイエーギャラリーでは、以下の通り写真展を開催いたします。

宮城新之介氏は、街中に溢れているデジタルサイネージの違和感に不安を抱き、彼なりに追及した作品。カラー約15点を展示します。

 

＜開催概要＞

展示タイトル：	宮城新之介写真展『 R ⇔ D 』
期間：	2021年12月14日（火）～12月26日（日）　月曜日休廊
	12:00～19:00（日曜・最終日12:00～17:00）
	※入場無料
場所：	アイアイエーギャラリー（東京都中央区日本橋小伝馬町17-5　7ビル）

 

＜ステートメント＞

新宿駅の地下通路を歩いていると、デジタルの広告が目に飛び込んできた。

私は立ち止まり、しばらくの間じっとディスプレイを眺めていた。

そのうちだんだん引き込まれていき、気が付くとカメラのシャッターボタンを押していた。

RGBのピクセルで埋め尽くされた画像データのなかでは、大量の情報のイメージが次か

ら次へと私を襲ってくるような感覚になり、自分を見失いそうになる。人、動物、食べ物、

旅行、イベント、装飾品など、ありとあらゆるモノやサービスが映る画像データは、ます

ます消費社会そのもののようで嫌気が差す。知らないうちに考え方や価値観が変えられて

しまうのではないかと不安になる。

不安を取り除くように、新宿駅、渋谷駅、新橋駅、銀座駅、東京駅、上野駅、池袋駅と歩

き回り、脇目も振らず撮影した。画像処理で目障りなピクセルを取り除いたところでスト

レスが軽減されることもなく、かえって異様なイメージが作り出されるだけだった。

私はこのままデジタルの世界をさまよい続けるのだろうか。

 

宮城新之介

 

＜作家プロフィール＞

宮城　新之介（みやぎ　しんのすけ）

1980年(昭和55年)生まれ

2011年10月から写真を始める。

写真表現 中村教室、小野ヨシ子ワークショップ、現代写真研究所(単科)、

東松泰子ワークショップに参加。

レンタル暗室(THE DARKROOM)主催のグループ展に参加。

2018年4月 東京綜合写真専門学校(夜間)入学

2020年3月 同校卒業

2020年11月　『2020年 としまえんの夏』　jam Photo Gallery

2021年10月　『flower』　THE BASE POINT