写真展「とりあえず、人生」

アイアイエーギャラリーでは、写真展「とりあえず、人生」を7月28日（火）～8月2日（日）に開催させて頂きます。

過ぎていく日々の生活や、人生の節目に感じたこと、感じざるを得ないことなどを、3人がそれぞれの視点で作品のテーマにして展示します。

たとえば、人間が生きていく上で欠かすことの出来ない日々の食事。生活になくてはならない食べものは、食である以前にモノとしての存在感があり、食卓に並べられた、作り手の想いがこもった料理にはひとつひとつの家庭のストーリーや生活が刻まれています。

または、小さい頃に住んでいた団地の光景。友達とかくれんぼや鬼ごっこをして過ごした日々、記憶の彼方にまぎれこんでしまった団地の面影は、数十年の時を経て今の自分の目にどのように映るのか。古ぼけた団地は、あとは老いていくだけの存在かと思っていたけれども、訪れてみたらそこは新たな物語を綴るエネルギーに溢れた場所でした。そこには過去の記憶と、今の暮らしのにおいを感じました。

人生の大きな節目である、子供の誕生。子が生まれ、育っていく様を通して、人間の純粋な姿を目の当たりにすることで子供の未来を考え、自分の過去を考え、人生というもの、人間というものについて改めて考えさせられ、大人と子供という違いがあるようで違いの無い2つの存在について考えさせられました。

3人がそれぞれの視点でテーマに向き合い、写真表現に挑戦し、ふと気づいたことはそれぞれが思い思いで人生を見つめているということ。日常生活の中には思い通りに行かないことや、解決しなければならない様々な問題があるけれども、日常という毎日は自然と訪れ自分達の人生を綴っていかなければなりません。そこにあるのは「とりあえず、人生」。何気なく生きている日常を改めて見つめ、想いを込めて写真として表現してみました。

出展者：

鎌田敬介（KEISUKE KAMATA）
小林直樹（NAOKI KOBAYASHI）
松岡美幸（MIYUKI MATSUOKA）