<開催概要>

展示タイトル:

 

展示枚数:

林朋彦写真展

『2020ネガの旅 “紀伊半島1990”』

約20点

期間: 2020年11月26日(木)~11月29日(日)

12月 3日(木)~12月 6日(日)

12:00~19:00(日曜11:00~17:00) 月曜・火曜・水曜休廊
※入場無料
場所: アイアイエーギャラリー(東京都中央区日本橋小伝馬町17-5 7ビル 1F)

 

<ステートメント>

2020年春、緊急事態宣言により不要不急の外出は控えることになり、不自由ながらも呑気な生活を送る中、昔のネガをスキャンしては毎日のようにSNSにアップしていました。

1980年の終わり頃、作家中上健次の小説に影響を受け、紀伊半島という未知の土地に行きました。中上健次のとある一冊には「紀州とは敗れたものらの棲むところ、闇に沈んだ国 隠国(こもりく)である」としてあり、一体紀州ってどんな所なんだ、と妄想が膨らみに膨らんだ当時20代の僕は、夏休みや正月休みに自動車を運転して紀伊半島まで写真を撮りに通うようになりました。

初めて訪れた和歌山県新宮は紀伊半島の南にあり、夏の太陽の光がよほど強かったためか、

白っぽい平坦な街に感じ、そして中上小説の舞台となったところでもあります。初めの頃はただの田舎風景に肩透かしを食いながらスナップを撮っていましたが、次第に街の建物に目を向けるようになり、床屋、映画館、ダンスホール、中には大バーゲン屋なんていう店の中も撮らせてもらうようになると、35mmのモノクロでは物足りなくなりカラーになりフィルムサイズも大きくなっていきました。

紀伊半島を旅するコースは、名古屋から南下し、国道42号線をずっと松坂、尾鷲、熊野を抜け新宮に入り、すさみ、白浜、田辺を通って大阪に抜けるか、田辺から高野山に向かい奈良県五条に抜けることも。知り合いも増え何年も撮り溜めてはいたものの、今とは違い誰でも貸しギャラリーで展示出来る時代ではなく、人に見せる機会もあまりなかったために次第に紀伊半島から足が遠のいてしまいました。そして、昔撮ったものをモニター越しながらも眺めているうちに展示欲が湧いてしまい、それならばと本にもしてしまおうと思った次第です。

林朋彦

 

<作家プロフィール>

林 朋彦(はやし ともひこ)

1961年東京生まれ。

 

<その他>

写真集「2020年ネガの旅 紀伊半島1990」発売中

1990年前後に撮られた紀伊半島各地の写真で構成した冊子です。
A5横 カラー48ページ 中綴じ

開催概要

スケジュール
2020-11-26〜2020-12-06
12:00~19:00(日曜11:00~17:00)
※月曜・火曜・水曜 休廊
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